[ドバイ 6日 ロイター] - イランのザンギャネ石油相は6日、経済制裁解除に伴い欧州への原油販売はすでに日量30万バレルを超えていると明らかにした。同国石油省が運営するシャナ通信が報じた。
イランの輸出は2011年のピーク時、日量300万バレル以上に達していた。核開発問題をめぐって12年に制裁が強化されたことを受け、同100万バレル強まで減少。昨年に核開発活動の制限で欧米など6カ国と合意し、イラン政府は50万バレルの増産を指示したとしていた。
ザンギャネ石油相は「イラン国営石油会社(NIOC)との契約に基づき、仏トタル(TOTF.PA)は欧州への供給用にわが国から原油を日量16万バレル購入することで合意した」と述べたという。イタリアのENI(ENI.MI)も10万バレルの原油購入に関心を示しているといい、同社の代表団が近くテヘランを訪問する予定となっているようだ。
このほか、イタリアの精製業者サラス(SRS.MI)は6万―7万バレルの購入を示唆している。