[モスクワ 11日 ロイター] - ロシア政府は11日、プーチン大統領がロシア石油最大手ロスネフチROSN.MMのセチン最高経営責任者(CEO)と会談したと発表した。ただ同政府が発表した会談の議事録では、石油輸出国機構(OPEC)と非加盟参加国で構成するOPECプラスの合同専門委員会が提案した追加減産をロシアが受け入れる用意があるかについては明示されなかった。
セチン氏は、現行の協調減産は世界の石油市場における米国の立場を一段と優位にする一方、減産に参加する国々が損失を被ると公然と批判している。
政府によると、セチン氏はプーチン大統領に、現行のOPECプラスの協調減産により、ロスネフチの石油生産は抑えられていると語った。同社の2019年の石油生産量は横ばいだった。
一方、ノバク・エネルギー相は、追加減産についてはまだ検討中と述べた。新型コロナウイルスによる肺炎の拡大を受け、需要への懸念から原油価格が下落。このため、追加減産案が浮上した。
ロシアが減産提案への対応を遅らせていることにOPEC一部加盟国はいら立ちを募らせている。OPECプラスは3月5、6両日、ウィーンで会合を開く予定。
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