[11日 ロイター] - 陸上男子800メートルメダリストのニジェル・アモス(29、ボツワナ)が、家族を養うために2012年ロンドン五輪で獲得した銀メダルを売却すると発表した。
アモスは3日、禁止薬物違反で世界陸連の独立監視部門「インテグリティー・ユニット(AIU)」から3年間の活動停止処分を科された。12年の銀メダルはボツワナ史上初の五輪メダルだった。
アモスは9日に「さまざまな状況を考慮し、活動停止期間を短くするために私と弁護士団は処分を受け入れた」と記者団にコメント。
「現状、私の唯一の資産、財産は12年五輪の銀メダルだけ。それが私と家族の生活をどう維持してくれるか、ファイナンシャルアドバイザーを含むさまざまな関係者と連絡を取っている」とし、「450万プラ(約4500万円)で買いたいというチームに会ったが、ネットフリックスで私のドキュメンタリーが放送されれば750万プラに価値が上がる可能性がある」と語った。
なお引退の意向はなく、25年7月の処分終了後の復帰に自信をのぞかせた。
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