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五輪=選手村のバブル環境「すでに崩壊」、公衆衛生専門家が指摘

 元キングズ・カレッジ・ロンドン公衆衛生研究所所長の渋谷健司氏は20日、東京五輪主催者が新型コロナウイルス感染拡大防止のために設けたバブルシステムはすでに崩壊しており、内部からさらに感染が広がる危険性があると指摘した。東京で20日撮影(2021年 ロイター/Kim Kyung-Hoon)

[東京 20日 ロイター] - 元キングズ・カレッジ・ロンドン公衆衛生研究所所長の渋谷健司氏は20日、東京五輪の運営側が新型コロナウイルス感染拡大防止のために設けたバブルシステムはすでに崩壊しており、内部からさらに感染が広がる危険性があると指摘した。

大会組織委員会は18日、1万1000人のアスリートが滞在予定の選手村で競技者から初めて陽性者が出たことを報告。今月1日以降、大会関係者から67人の感染者が確認されたと発表している。

国際オリンピック委員会(IOC)のトーマス・バッハ会長は先週、検査とプロトコルの体制により大会参加者が日本在住者に感染させる危険性は「ゼロ」と述べていた。

しかし、渋谷氏はこうした発言について、実際の現場では状況が「全く逆」であるため、人々を混乱させ、怒りにつながるだけだと指摘。「バブルシステムがある意味、崩壊しているのは明らか」とし、「最大の懸念は選手村や一部の宿泊施設でのクラスター発生や、地元民との接触だ」と語った。

また、バブル環境の境界における検査が不十分で、人々の動きをコントロールできないことは五輪開催で感染力の高いデルタ株拡大を加速させる恐れがあるとし、空港で発見されなかったケースが継続的に報告されていること、公開されている動画で選手やスタッフ、報道陣との接触の様子が確認できることから、選手村や会場内で空気感染が起こる懸念があるとも指摘した。

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