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五輪=東京大会出場選手に違法薬物提供、米当局が初の訴追

 米ニューヨーク州の検察当局は12日、東京五輪に出場した陸上選手に身体的な強化を促す違法薬物を供給した疑いでテキサス州のセラピスト、エリック・リラ容疑者を訴追した。写真は五輪のロゴ。2021年8月に東京で撮影(2022年 ロイター/Edgar Su)

[ニューヨーク 12日 ロイター] - 米ニューヨーク州の検察当局は12日、東京五輪に出場した陸上選手に身体的な強化を促す違法薬物を供給した疑いでテキサス州のセラピスト、エリック・リラ容疑者を訴追した。マンハッタン連邦検事局は「大会を腐敗させる目的で」ヒト成長ホルモンを含む薬物を手配したと指摘した。

検察によると、リラ容疑者は赤血球の生産を促進するために使用される処方薬の不正表示医薬品を中南米から入手し、2人の選手に渡した疑いが持たれている。名前は特定されていないが、当該選手の1人はナイジェリア陸上短距離のブレッシング・オカグバレ選手で、ドーピング検査に陽性反応を示し暫定的に資格停止処分を受けた。

リラ容疑者は、ロシアの内部告発者グリゴリー・ロトチェンコフ氏にちなんで名付けられ、2020年に制定された「ロトチェンコフ反ドーピング法」に基づいて訴追された。最高で10年の禁錮刑と最高100万ドル(約1億1000万円)の罰金が科される可能性がある。東京五輪でのドーピングに関連して米国で訴追された事件は初めて。

マンハッタン検察のダミアン・ウィリアムズ氏は「東京五輪は、何千人ものアスリートたちが長年のトレーニングの成果を示すものだった」とした上で「エリック・リラは、違法薬物を売りつけることによって、その瞬間を台無しにしようと企んだ」と声明で述べた。

世界反ドーピング機関(WADA)はロイターに対し、「禁止物質の売買や流通を行っている者に罰則を科す各国政府の取り組みを歓迎する」と述べた。

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