[11日 ロイター] - 東京五輪の開幕まで残り4カ月となったが、新型コロナウイルスの影響でさまざまな種目の予選が延期、中止となる事態が続き、本大会に向けて再び混乱が生じている。
国際オリンピック委員会(IOC)は各予選の終了期限を6月29日に設定しているが、パンデミック(世界的大流行)により出場枠の25%はまだ埋まっておらず、さらに14%はランキング方式によって決定せざるを得ない状況になっている。
体操では、5月に五輪予選を兼ねた個人総合ワールドカップ(W杯)シリーズが東京で行われる予定だったが、今週に中止が決定。シュツットガルト大会、バーミンガム大会に続いてのキャンセルで、五輪出場選手の選考材料として2019年世界選手権の検討を余儀なくされた。
ブラジルのクリチバで開催予定だったカヌーの五輪予選も中止となり、国際カヌー連盟は次の段階についてIOCと協議を行っている状況だ。
また、6月にパリ開催で予定されていたボクシングの世界最終予選も中止が決定し、IOCは17年以降の成績に基づく特別なランキングで50以上の出場枠を決めることになるなど、各競技で苦しい調整が続いている。
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