[東京 21日 ロイター] - 世界保健機関(WHO)のテドロス事務局長は21日、東京五輪について、新型コロナウイルスのパンデミック(世界的流行)下でも適切な計画と対策で何が達成できるのかを世界に示すために、予定通り開催すべきだとの見解を示した。
東京都の感染者増加への懸念が強まる中、東京五輪は無観客での開催が決まっている。
テドロス氏は東京で国際オリンピック委員会(IOC)メンバーを前に、世界は今「希望の祭典」としての五輪を必要としていると述べ、「五輪には世界を一つにする力があり、インスピレーションを与え、可能性を示す力がある」と強調した。
東京五輪は23日に開幕する。多数の外国人訪問で新型コロナ感染拡大リスクが懸念されている。
テドロス氏は、ワクチン普及状況で各国間に差があると批判し、20カ国・地域(G20)が共に指導力を発揮し、ワクチンが公平に分配されれば、パンデミックを終息させることが可能だと述べた。
*内容を追加しました。
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