[26日 ロイター] - フィンランドのサッラは26日、地球温暖化の影響に関心を集めるキャンペーンの一環として、2032年夏季五輪の開催地に立候補する意向を表明した。
ラップランド地方のサッラは北極圏の北部に位置。「地球で最も寒い町の1つ」と自称し、摂氏マイナス50度に達することも珍しくない小さな町だ。
サッラの市長は五輪招致について声明で「クレイジーなアイデア」と認め、「われわれの意図は明確。サッラを今のままにしておきたい。冬は寒く、雪で覆われる」と説明。
サッラで32年夏季五輪が開催可能となれば、それは気温が上昇し続けたことを意味するとし、「われわれが後ずさって何もせず、地球温暖化を広げていけば、アイデンティティを失い、われわれの愛する町や、世界中の他の多くの町は現在知られている形では存在しなくなる」と地球温暖化の危機を訴えた。
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