June 8, 2018 / 2:59 AM / 16 days ago

米政権、サウジに原油相場巡り要請 核合意離脱発表前に=関係筋

[ドバイ/ワシントン/ロンドン 7日 ロイター] - トランプ米大統領がイラン核合意からの離脱を表明した前日に、米高官がサウジアラビアに対し、離脱決定で原油供給に混乱が生じた場合は価格の安定維持に力を貸すよう求めていたことが、関係筋の話で明らかになった。

 6月7日、トランプ米大統領(写真)がイラン核合意からの離脱を表明した前日に、米高官がサウジアラビアに対し、離脱決定で原油供給に混乱が生じた場合は価格の安定維持に力を貸すよう求めていたことが、関係筋の話で明らかになった。写真はワシントンで昨年5月撮影(2018年 ロイター/Jonathan Ernst)

サウジ政府は従来、原油価格が1バレル=80ドルを超えて上昇し、2014年以来の高値を付けるなかでも、原油相場は長い低迷からまだ回復しておらず、増産は時期尚早との立場を示していた。

ただ、米国がイラン核合意の離脱を5月8日に発表した直後にサウジ政府当局者は、米国の対イラン制裁再開で原油不足が生じた場合は増産で補完する用意があると表明、石油輸出国機構(OPEC)の一部加盟国にショックが走った。OPEC加盟国と非加盟産油国は減産で協調している。

事情に詳しい3人の関係筋によると、米政権の高官は、トランプ大統領の離脱表明の前にサウジのムハンマド皇太子に電話し、対応の意思を確認。関係筋の1人は、この電話は5月7日だったと述べた。

関係筋は、米政府は対イラン制裁が同国の原油供給を圧迫し、価格押し上げにつながる可能性を懸念していたと説明した。

米ホワイトハウスの報道官はサウジへの電話があったかどうかについてコメントを控えるとした。

サウジ政府の高官は、電話があったとは認めずに、「イラク核合意に関する決定は発表前に知らされた。米国とは常に原油市場の安定について対話を行っている」とコメントした。

OPEC筋は、サウジ米両政府は核合意離脱の発表前に石油政策について話し合ったと明かした。

別の関係筋は、サウジ政府が公式な立場を変えたことについて、湾岸諸国の一部は「事前の相談を受けていなかったため、動揺した」と語った。

サウジのファリハ・エネルギー産業鉱物資源相は5月、ロシアで開かれた経済フォーラムで、消費者の懸念を和らげるために減産を段階的に緩和する用意があると表明した。

ロイターは5月終盤に、OPEC加盟国と非加盟産油国が7月から、原油生産を日量100万バレル(bpd)程度引き上げる可能性があると報じた。

前出の関係筋は、サウジの姿勢の変化は米国やその他の石油消費国からの圧力に応じたものだが、国内に供給不足に関する懸念があったからではないと語った。

別のOPEC筋は、「(サウジの)従来の考えでは、OPEC(減産)合意は年末まで継続される見通しだった」と説明。「だが、トランプ大統領のイラン核合意(離脱表明)があり、消費国が不満を唱え始めた。消費国はわれわれにとって非常に重要だ」と述べた。

0 : 0
  • narrow-browser-and-phone
  • medium-browser-and-portrait-tablet
  • landscape-tablet
  • medium-wide-browser
  • wide-browser-and-larger
  • medium-browser-and-landscape-tablet
  • medium-wide-browser-and-larger
  • above-phone
  • portrait-tablet-and-above
  • above-portrait-tablet
  • landscape-tablet-and-above
  • landscape-tablet-and-medium-wide-browser
  • portrait-tablet-and-below
  • landscape-tablet-and-below