March 6, 2020 / 6:33 PM / 4 months ago

UPDATE 1-OPECプラス、3月末で協調減産解消 原油10%下落

(情報を追加しました)

[ウィーン/モスクワ 6日 ロイター] - 石油輸出国機構(OPEC)加盟国・非加盟国による連合体「OPECプラス」が6日に開いた閣僚会議で、OPECによる追加減産と減産延長に関する提案をロシアが拒否した。協議決裂を受け、OPEC加盟国、非加盟国はとともに現行の協調減産の期限が切れる3月末以降は自由に産油量を決定。ロシアとサウジアラビアが主導した3年間にわたったOPECプラスの協力体制は終了する。

関係筋によると、ロシア側は新型コロナウイルス流行による世界的なエネルギー需要への影響を予測するには時期尚早と主張した。協議決裂を受け、原油価格は約10%下落した。

ロシアのノバク・エネルギー相はOPECプラス会合後、記者団に対し「4月1日からOPEC加盟国、非加盟国はともに何の制限も受けない」と表明。サウジアラビアのアブドルアジズ・エネルギー相は、サウジが増産に動くかとの記者団からの質問に対し「当面は答えられない」と述べるにとどめた。

ラピダン・エナジー・グループの創業者、ボブ・マクナリー氏は「ロシアが協調減産への協力を拒否したことで、OPECプラスが原油価格安定化に向け果たす役割は致命的な打撃を受けた」と指摘。「ロシアとサウジの間で形成され始めていた金融、政治面での親交関係も大きな打撃を受ける。この結果、原油価格のボラティリティーが高まるだけでなく、地政学的なボラティリティーも高まる」と述べた。

ロシア通信(RIA)によると、ノバク・エネルギー相はロシアとOPECとの間の協調減産合意は解消したと表明。原油価格下落の背景には投機的な要因もあるとし、ロシアは新型ウイルスを巡る状況、および他国の対応を見極める必要があると説明。次回のOPECプラス会合の日程について現時点で語ることはできないと述べた。

OPEC閣僚は5日、新型ウイルスの流行が「前例のない状況」を生み出しており、対策が求められていると指摘。日量150万バレルの追加減産を実施する案で合意。追加分を含む減産の期限は20年末までとすることを提案したが、ロシアなど非加盟国の参加を条件としていた。OPECプラスが日量150万バレルの追加減産で合意した場合、現行の日量210万バレルの減産枠と合わせた合計の減産幅は世界的な供給量の約3.6%に相当する日量360万バレルになるはずだった。

ただロシアはこの日のOPECプラス会合で、3月末に期限を迎える日量210万バレルの現行減産の延長のみに合意すると表明。OPECはこれに対し、追加減産と減産延長の双方で合意がなければ合意は全くできないと応じ、協調減産は3月末で解消されることになった。

ロシア大統領府は6日、プーチン大統領がサウジ首脳と会談する予定は当面ないと表明。首脳レベルの会談で協調減産体制が復活するとの観測も後退した。

ライスタッド・エナジーのBjoernar Tonhaugen氏は「われわれが描いていた最悪のシナリオよりもはるかに悪い結果となった。歴史的に最悪の石油危機が発生する恐れがある」と警告した。

0 : 0
  • narrow-browser-and-phone
  • medium-browser-and-portrait-tablet
  • landscape-tablet
  • medium-wide-browser
  • wide-browser-and-larger
  • medium-browser-and-landscape-tablet
  • medium-wide-browser-and-larger
  • above-phone
  • portrait-tablet-and-above
  • above-portrait-tablet
  • landscape-tablet-and-above
  • landscape-tablet-and-medium-wide-browser
  • portrait-tablet-and-below
  • landscape-tablet-and-below