[25日 ロイター] - 対話型人工知能(AI)「チャットGPT」を開発した新興企業オープンAIは25日、AIの民主的な統治方法を提案した人々に報奨金を出すと発表した。100万ドルの基金を設け、各10万ドルを10人に提供する。
同社のブログによると、報奨金は例えば、AIは公的な立場にある人物を批判すべきかどうかや、世界の「中間的な個人」像をどう考えるか、といった質問に答える優れた枠組みを提示した人に支給される。
チャットGPTなどのAIを巡っては、投入データに起因する偏見を内包しているとの批判がある。AIからの回答に人種差別的もしくは性差別的な表現が含まれていた実例もあり、これらの問題に対処するための統治方法を探るのがプログラムの狙い。
オープンAIは、AIのシステムは「全ての人々に恩恵をもたらすべきであり、可能な限り包摂的に形作られるべきだ」とし、「この方向への第一歩として、今回の報奨金プログラムを開始する」と説明した。アイデアがAI統治に関する同社の見解に取り込まれる可能性もあるという。
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