[エルサレム 13日 ロイター] - 米ソフトウエア大手オラクルは13日、イスラエルに初のパブリック・クラウド・センターを開設した。同国では2つ目のセンター開設も予定している。これにより、企業などイスラエルの顧客が外国に依存せずデータを国内のサーバーに保管できるようになる。
センターはテロ攻撃対応を想定しており、地下9階に推定数億ドルの総工費をかけて建設された。停電に備え、自家発電装置も装備しているという。
同社のイスラエル部門マネジャー、エラン・ファイゲンバウム氏はロイターに、「この施設はロケット砲やミサイルの被弾、自動車爆弾にも耐えられる。恐ろしい出来事があったと顧客が知ることなくサービスを継続できる」と説明した。
オラクルのこうしたセンターは世界に30カ所あり、これまでイスラエルに最も近い施設はアラブ首長国連邦(UAE)のものとなっていた。
ファイゲンバウム氏は、イスラエルに2つ目のデータセンターを開設する計画があるほか、2022年末までに14のセンターをさらに開設する予定と述べた。イスラエルのハイテク企業からの需要増に対応するとともに、データを国内に確実に保管できるよう後方支援を目指すという。
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