[東京 1日 ロイター] - S&Pグローバル・レーティングは1日、オリックスのアウトルックを「安定的」から「ネガティブ」に変更すると発表した。化粧品・健康食品大手のディーエイチシー(DHC)の買収でリスク調整後の自己資本比率に下方圧力がかかり、今後1─2年の間、S&Pが基準とする10%を下回る可能性が3分の1以上の確率であると判断した。
資産売却や自己資本の積み上げで比率が10%超に回復する可能性も相応に高いとして、長期発行体格付け「A─」は据え置いた。
オリックスは1月31日、DHCの発行済み株式の91.1%を取得し、子会社化したと発表した。残りの株式取得で議決権比率が100%に達した場合の取得総額は約3000億円となる。
私たちの行動規範:トムソン・ロイター「信頼の原則」