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今年の米アカデミー賞、「情熱」と「タイミング」がキーワード
2017年2月22日 / 07:27 / 9ヶ月前

今年の米アカデミー賞、「情熱」と「タイミング」がキーワード

[ロサンゼルス 21日 ロイター] - 今年の米アカデミー賞には、情熱と心の奥底に抱く個人の構想から製作され、懐疑論や資金不足、世間一般の通念を克服した作品が詰まっている。

 2月21日、今年の米アカデミー賞には、情熱と心の奥底に抱く個人の構想から製作され、懐疑論や資金不足、世間一般の通念を克服した作品が詰まっている。専門家らは、成功の鍵になるのは作品への情熱と公開するタイミングと指摘する。写真は先月8日撮影、「ラ・ラ・ランド」の監督(右)と出演者(2017年 ロイター/Mario Anzuoni)

最有力候補のロサンゼルスを舞台としたミュージカル映画「ラ・ラ・ランド」(日本公開2月24日)は、デイミアン・チャゼル監督が製作に6年を費やした作品。黒人少年の成長を描いた「ムーンライト」は、少ない予算の中、出演陣とスタッフが「広告役」を担った。

一方、マーティン・スコセッシ監督の「沈黙 ─サイレンス─」は製作に28年をかけ、ウォーレン・ベイティは「No Rules Apply(原題)」の構想に20年を費やしたが、賞レースでは冷遇され、興行成績も振るわなかった。

専門家らは、(映画の成功は)製作者らのスキルや献身とはほとんど関係がなく、鍵になるのは作品への情熱と公開するタイミングと指摘。「映画はタイミングが全て。タイミングが成功を左右する」と、エンターテインメント情報サイト「Deadline.com」のピート・ハモンド氏は語った。

「ムーンライト」は、バリー・ジェンキンス監督と脚本家タレル・アルバン・マクレイニー氏の個人的な体験がベース。同作で助演女優賞にノミネートされたナオミ・ハリスは「私たちには広告予算がなく、口コミがすべてだった」と話し、インタビューに積極的に答えたと明かした。

こうした困難を乗り越え、いじめや麻薬、同性愛の問題を感情に流されることなく描いた「ムーンライト」は、ハリウッドが現代の、黒人に関する作品を渇望していた時に公開され、アカデミー賞で8部門にノミネートされた。

14のノミネートを獲得し、作品賞の最有力候補である「ラ・ラ・ランド」のプロデューサー、フレッド・バーガー氏は先月のゴールデン・グローブ賞授賞式で、6年前、「ロサンゼルスを舞台としたオリジナル作品を作るというアイデアは夢物語にすぎなかった」と語り、「一般常識を無視」してくれてありがとうと審査員らに感謝した。

「ラ・ラ・ランド」でチャゼル監督は、古いスタイルに、野心や芸術家の妥協が絡む現代のラブストーリーを注ぎ込んだ。

「そこが成功した大きな秘訣。チャゼル氏は時代精神を突いた。映画は今日の観客に向けて製作しなければならない知っていたからだ」とハモンド氏は指摘。「映画作品の裏には情熱がある。だが、人々が共感できる何かも必要だ。それが成功の秘訣」と述べた。

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