[イスラマバード 16日 ロイター] - 米国務省のコレット参事官は16日、訪問先のパキスタンで、同国を含む各国の対中債務に懸念を表明した。
イスラマバードの米大使館で記者団に「われわれはパキスタンだけでなく世界の他の国々についても、中国に対する債務に懸念を明確に示してきた」と述べた。
国際通貨基金(IMF)が昨年9月に公表した報告書によると、パキスタンの対外債務総額約1000億ドルのうち、中国と同国の商業銀行向けが約3割を占めた。中国の「一帯一路」構想の一部である「中国・パキスタン経済回廊」の建設に関連するものが大半となっている。
コレット氏は、パキスタンが中国との関係を緊密にすることの「危険性」を米国は指摘しており、米国と中国のどちらかを選ぶよう求めることはないと述べた。
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