[大阪市 2日 ロイター] - パナソニック(6752.T)で車載事業を手掛ける社内カンパニー、オートモーティブ&インダストリアルシステムズ(AIS)社の伊藤好生社長(パナソニック副社長)は2日、大阪市内で開いた説明会で、米電気自動車(EV)メーカー、テスラ(TSLA.O)と共同運営しているリチウムイオン電池工場の追加投資について前向きな姿勢を示した。
パナソニックとテスラは米ネバダ州でリチウムイオン電池工場「ギガファクトリー」を共同運営しており、テスラは年間生産能力を35ギガワット時まで引き上げる予定。
伊藤社長は追加投資について「まだ決めていない」としながらも、「テスラの要望があれば、当然、検討していくことになる」と語った。
ギガファクトリーへの投資額は約50億ドルで、このうちパナソニックは15─16億ドル程度を負担する計画となっている。
テスラを巡っては、新型セダン「モデル3」の量産立ち上げが予定通りに進まず、市場には不安も広がっていたが、この週末に週5000台の目標を達成した。
伊藤社長は「ボトルネックになっている工程の改善は急速に進んできている」と強調した。
AIS社の2021年度の売上高目標は2.5兆円。2018年度比で約7000億円増の計画となるが、このうち約4000億円を車載用電池で上積みする予定。