June 19, 2018 / 2:32 AM / 5 months ago

中国人民銀行、1年物MLF通じ2000億元供給 米中貿易摩擦を懸念か

[上海 19日 ロイター] - 中国人民銀行(中央銀行)は19日、期間1年の中期貸出ファシリティー(MLF)を通じて金融機関に2000億元(310億2000万ドル)を供給したことを明らかにした。金利は3.30%で変わらず。

 6月19日、中国人民銀行(中央銀行)は、期間1年の中期貸出ファシリティー(MLF)を通じて金融機関に2000億元(310億2000万ドル)を供給したことを明らかにした。写真は北京で2016年3月撮影(2018年 ロイター/Kim Kyung-Hoon)

この日に償還期限を迎えるMLF融資はない。

今回の資金供給は予想外だった。流動性や米中貿易摩擦の影響に対する懸念が背景にあるとみられる。資金供給の直前には、トランプ米大統領が2000億ドル規模の中国製品に対し、10%の追加関税を課すと警告していた。

人民銀行は先週、予想外にリバースレポ金利を据え置いた。アナリストは、米連邦準備理事会(FRB)の利上げを受けて人民銀も追随するとみていた。

OCBC銀行の大中華圏リサーチ担当ヘッド、Tommy Xie氏は、今回の資金供給について、貿易摩擦への対応策の一環ではないかと分析している。

同氏は「貿易摩擦が2000億ドル規模に膨らんだが、中国には対抗するすべがない。ただ、少なくとも中国政府は、国内ハイテク産業を支援する方針を明確に示している」と指摘。「中国政府は、報復の悪循環に巻き込まれる事態を避け、減税・歳出増という積極財政を通じて内需を喚起する計画を急ぐだろう」とみている。

また、人民銀行がデフォルトリスクの拡大・成長鈍化・貿易摩擦を背景に、より「刺激的な」政策スタンスをとる可能性があるとも指摘した。

ANZ銀行(上海)のマーケットエコノミスト、David Qu氏は、人民銀行は企業の資金調達コスト上昇・起債停止・デフォルトから生じる流動性面の圧力を感じていると分析。資金供給には、米中貿易摩擦に対する市場の懸念を和らげる狙いもあった可能性があるとの見方を示した。

人民銀は声明で、資金供給について、税の支払いや政府債発行、リバースレポ満期といった要因に対処するため、「銀行システムの中長期的流動性ギャップを補うこと」が目的だとしている。

これより先に市場筋はロイターに対し、人民銀行が19日にMLFを通じた資金供給を実施すると明らかにしていた。

人民銀の声明によると、この日はリバースレポを通じ1000億元の資金供給も実施した。19日は500億元相当のリバースレポが償還期限を迎える。

人民銀行は今月6日、期間1年のMLFを通じて金融機関に4630億元を供給。同日は2595億元のMLF融資が償還期限を迎えた。

*内容を追加しました。

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