[上海 5日 ロイター] - 中国人民銀行(中央銀行)は5日、人民元相場を妥当でバランスの取れた水準で維持することができると確信していると表明した。
人民元相場は5日、対ドルで下落し、一時1ドル=7元台に乗せた。7元台まで下落するのは2008年の金融危機以降で初めて。
人民銀行はウェブサイトに掲載した声明で、人民元の下落は主に、保護貿易主義や中国製品への関税が要因と説明。為替相場の動きは長期的にはファンダメンタルズに左右される一方で、短期的には、市場の供給と米ドル相場の変動が人民元相場に大きな影響を及ぼすと指摘した。
1ドル=7元台の乗せても中国の為替政策スタンスは変わらないと説明。ただ、為替市場の安定運営と期待を確実にするため、短期的な投機に対し必要かつ的を絞った措置を講じると表明した。
*内容を追加しました。
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