[台北 15日 ロイター] - 米アップルのiPhoneを組み立てている台湾のペガトロン(和碩聯合科技)の廖賜政社長は15日、中国のロックダウン(都市封鎖)を受けて、他国での事業拡大を重視していると述べた。
同社は4月、ロックダウンの影響で上海と昆山の工場で操業を停止したが、コロナ規制などにより依然として人手不足に見舞われているという。
同社長は年次株主総会で「2カ月間コロナ規制に直面した。事前に予測できなかった。このため、私はベトナム、インド、インドネシア、北米の事業拡大を重視している。人手不足やピーク時と非ピーク時の格差の問題を解決し、稼働率を上げるためだ」と述べた。
同社は近年、東南アジア、北米で事業拡大を目指している。
童子賢会長は、顧客企業がベトナム、インド、メキシコに工場を建設する理由はさまざまだが、一つの共通点は上海、蘇州、重慶への集中を回避できることだと指摘。中国でのスタッフ採用は過去7─8年で非常に難しくなっていると述べた。
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