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ビル・コスビーの有罪判決破棄、性的暴行の起訴手続き不備で

 6月30日、米ペンシルベニア州最高裁は、女性への性的暴行の罪で実刑判決を受け服役していた元人気コメディアンのビル・コスビー受刑者(写真)について、有罪判決を破棄する決定を下した。写真は自宅に戻ったコスビー氏(2021年 ロイター/Mark Makela)

[30日 ロイター] - 米ペンシルベニア州最高裁は30日、女性への性的暴行の罪で実刑判決を受け服役していた元人気コメディアンのビル・コスビー受刑者(83)について、有罪判決を破棄する決定を下した。

コスビー氏は起訴を担当した検事の前任者と15年余り前に不起訴合意を交わしており、裁判所は起訴すべきではなかったと判断した。同氏は2018年に禁錮3─10年の判決を受けていた。

有罪取り消しを受け、コスビー氏は州刑務所から釈放され、フィラデルフィア郊外の自宅に戻った。

コスビー氏は衰弱した様子で、家に帰れてうれしいかという質問に笑顔でうなずいたが、記者らの質問には答えなかった。その後、ツイッターに声明を掲載し、支援者に感謝の意を示した上で「私は自分の姿勢や主張を変えたことはない。常に自分の無実を主張してきた」と述べた。

一方、コスビー氏を起訴した検事は、陪審員が有罪を認定しており、この日の決定は実際に起きた事実に基づいていないと指摘した。

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