[ロンドン 13日 ロイター] - 英王室は13日、エリザベス女王の次男アンドルー王子(61)について、軍の名誉職や慈善団体の役職を剥奪したと発表した。「殿下」の称号も失うという。性的虐待疑惑を巡る米国での裁判を受けた措置とみられる。
アンドルー王子は、児童買春の罪で起訴されて勾留中に死亡した米富豪ジェフリー・エプスタイン元被告との関係を巡り、2019年から公務を退いている。
米連邦裁は12日、10代のころにアンドルー王子から性的虐待を受けたとするバージニア・ジュフレさんの訴えについて、王子側の却下申し立てを退けて審理を継続する判断を下した。王子は虐待を否定している。
今回の王室の決定を受け、王子は王室との全てのつながりを失うことになり、バッキンガム宮殿は「ヨーク公(アンドルー王子)は今後も公務を行わず、私人として裁判で主張することになる」と述べた。
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