[リオデジャネイロ 26日 ロイター] - ブラジル国営石油ペトロブラスは26日、新たな最高経営責任者(CEO)としてルラ大統領が指名した元上院議員のジャン・ポール・プラテス氏を取締役会が全会一致で承認したと明らかにした。
プラテス氏は長年エネルギー業界でコンサルタントを務め、その後、政治家に転身。上院議員を4年間務めた。政治家がペトロブラスの幹部職に就くのは数年ぶり。
プラテス氏には、再生可能エネルギー事業への戦略的転換を果たし、精製部門の投資を再開することが期待されている。
ただ、市場はプラテス氏が燃料価格に関する方針を大幅に変更する可能性があるとして懸念している。現在、国内の燃料価格は国際市場に連動して決められているが、ルラ大統領は繰り返し批判している。また、投資家は配当方針について懸念している。最近のペトロブラスの配当は高額になっている。
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