[東京 6日 ロイター] - マレーシアの国営石油会社ペトロナスが、液化天然ガス(LNG)の製造と販売を手掛けるマレーシアLNGに対し、供給義務を免れる「不可抗力条項」(フォースマジュール)を宣言したことが分かった。サバ・サラワク・ガスパイプラインで9月21日に地すべりによる漏えいが発生したため。マレーシアLNGに出資する三菱商事が6日、明らかにした。
これを受けてマレーシアLNGも販売先に対し不可抗力条項を宣言した。対象となる期間や削減数量については現在精査中としている。
三菱商事の広報担当者はロイターに対し、「影響の精査、対応に万全を尽くすようマレーシアLNGに強く要請済み。日本市場への影響を最小化するようマレーシアLNGをしっかりサポートしていく」と述べた。同社の今期決算への影響は限定的とした。
マレーシアは、日本のLNG輸入量の14.2%(2020年)を占め、豪州に次ぐ調達先となっている。
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