(ファイザー側の発表を追加しました)
[北京 17日 ロイター] - 中国の薬明生物技術は、米製薬大手ファイザーから中国・杭州市のバイオ医薬品製造施設を取得することで合意した。両社が17日に発表した。ファイザーは中国でのバイオ後続品(バイオシミラー)生産を打ち切る。
ファイザーによると、同施設では中国市場向けに3種のバイオシミラーを製造する計画だった。ただ、検証の結果、施設の規模に見合う製品が見いだせなかったという。
両社とも合意額や、売却手続き終了後に同施設で製造する医薬品は明らかにしていない。今年前半に手続きは完了する見通し。
製薬業界は、価格の高いバイオ医薬品を収益の柱とする傾向が強まっている。
薬明生物は同施設の取得によって、医薬品やその成分の製造への需要急増に対応できるようになると説明。施設はバイオリアクター(生物反応器)を備えており、医薬品を容器などに充填(じゅうてん)する設備もあるという。
薬明生物技術は、ブラジル向けに英アストラゼネカとオックスフォード大学が共同開発した新型コロナウイルスワクチンの成分を製造しているが、杭州市の施設でそれを製造するか、現時点でコメントしていない。
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