[マニラ 24日 ロイター] - フィリピンのベニグノ・アキノ前大統領(61)が24日、マニラの病院で死去した。死因は現時点で不明。
アキノ氏は、フィリピンの民主化に尽力した母コラソン・アキノ元大統領の死去を受けて出馬した2010年の大統領選で圧勝。16年まで大統領を務めた。
上院議員で民主化運動指導者だった同名の父ベニグノ・アキノ氏はマルコス独裁政権に激しく抵抗。1983年に亡命先から帰国した際に暗殺された。
この暗殺事件で国内に衝撃が広がり、1986年の「ピープルパワー革命」につながった。長期政権を敷いたマルコス氏は倒れ、コラソン・アキノ氏が大統領に就いた。
故マルコス大統領の長女で上院議員のアイミー・マルコス氏は声明を出し、アキノ氏の「優しくて気取らない」人柄に触れて哀悼の意を示した。
*内容を追加しました。
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