[マニラ 7日 ロイター] - フィリピン統計局が7日発表した5月の消費者物価指数(CPI)は前年同月比5.4%上昇した。伸び率は前月から加速し、2018年11月以来の高水準となった。石油製品や一部の食品価格が一段と上昇した。
ロイターがまとめた予想の中央値と一致した。中央銀行は5月のCPI上昇率を5.0─5.8%と予想していた。
今年のインフレ目標は2─4%。月内追加利上げの見方が強まっている。
中銀のジョクノ総裁は、インフレ圧力は22年以降も続く可能性が高いとしつつ、さらなる政策措置のペースとタイミングはデータ次第と指摘。インフレ指標発表を受けて声明文を出し、「インフレ見通しに対するリスクバランスは22年と23年の両方で上方に向かっている」とした。
INGのシニアエコノミスト、ニコラス・マパ氏は「物価上昇圧力は当面続きそうで、中銀は利上げ路線を維持するはずだ」とツイート。さらに25ベーシスポイントの利上げを予想し、今月23日の政策決定会合では0.5%ポイントの利上げもあり得るとした。
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