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写真が語る2018年:ナイロビのスラム街大火災で立ちすくむ男性

[13日 ロイター] - ケニア首都ナイロビにあるスラム街で火災が発生。自宅だった場所でまだ燃えているがれきの中から何かを捜そうとしている男性に出会った。2018年を象徴する写真について、ロイター・カメラマンが撮影当時の様子を語る。

 写真は1月28日、ケニア首都ナイロビにあるスラム街で火災が発生。自宅だった場所でまだ燃えているがれきの中から何かを捜そうとしている男性に出会った(2019年 ロイター/Thomas Mukoya)

撮影したカメラマン:Thomas Mukoya

1月28日の日曜日の夜、寝る前にテレビでニュースを見ていた。ナイロビの貧しい地区の火災映像が画面に映し出された。

すぐにカメラをつかみ、サウスランズ・エステートにあるキジジ・スラムの現場に向かった。炎がスラム全体を包み込み、住人の多くが行方不明になっていた。

到着したとき、灰になった廃墟で、所持品を捜す住人の姿が見えた。

燃えてしまった自分の店の跡から、まだ使えそうな商品を取り出そうとしている人もいた。消防士は水がなくなり、住民は行方が分からない家族を捜して泣き叫び、現場は混乱していた。

火事の熱から子どもを遠ざけようと移動する女性もいた。そんなときに、自宅だった場所でまだ燃えているがれきの中から何かを捜そうとしている男性に気づいた。

近づくと、彼はとても感情的になっていて、私にほとんど注意を向けなかった。数分すると、彼は立ち上がり、顔から涙をぬぐった。私はそれを写真に撮った。

彼が聞いてきた。「これが当選させてくれた有権者に対して政府がすることか」

彼には、災害の状況を伝えるために写真を使うと約束し、すぐに助けが来ると伝えた。

「死んだ方がましだ」

立ち去る私に、彼が叫んだ。

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