December 31, 2018 / 1:30 AM / 6 months ago

写真が語る2018年:ツール・ド・フランス、デモで異例の中断

[13日 ロイター] - 仏自転車レース「ツール・ド・フランス」で異例のレース中断を引き起こした地元農民のデモ参加者に警官が催涙ガスを浴びせた。2018年を象徴する写真について、ロイター・カメラマンが撮影当時の様子を語る。

 写真は7月24日、仏自転車レース「ツール・ド・フランス」で異例のレース中断を引き起こした地元農民のデモ参加者に、警官が催涙ガスを浴びせた(2018年 ロイター/Stephane Mahe)

撮影したカメラマン:Stephane Mahe

7月24日、この日はツール・ド・フランスの終盤だった。南西部カルカソンヌからピレネー山脈に挑む218キロのステージを取材するため、私はオートバイで同行していた。

同ステージの序盤、私は少しいら立っていた。「ポストカード」のようなイメージや、レースを撮影する絶好のポイントを見つけることができなかったからだ。25キロ地点で、バイクは3キロ先で待機するように言われた。

ついにハプニングが起きた。ヒツジの群れと農場主たち、そして警官が見えた。私はバイクから飛び降り、ヒツジと選手たちの姿を収めた写真を想像し始めていた。

現場に近づくと、すぐに張りつめた空気を感じた。農場主たちはデモを行うために、家畜やトラクターとそこにいたのだ。レースを観戦しにきていたのではない。レースを阻止するつもりだと私は気づいた。

警備関係者は私に離れるよう求めたが、スポーツイベント以上のことが起きる予感がして私はその場にいることにした。

選手たちがやってくる直前、若い女性2人が叫びながら、レース主催者の車をさえぎって道路に走ってきた。農場主たちは彼女たちに声援を送った。

警官たちはすぐに催涙ガスを噴きかけ、彼女たちは叫び、もがき苦しんだ。私はシャッターを押した。2人は直ちに道路から排除され、選手たちが到着した。

選手たちは速度を落とし、やがて止まった。空気中に漂う催涙ガスのせいだ。彼らは苦しそうに息をして、目をこすった。誰かが自分の顔に酸をかけたのかと私に聞いてくる選手さえいた。混乱状態だった。

レースは17分間、中断された。とても異例なことだ。私は2人の抗議者について考えていた。印象的な写真だと分かっていた。

このステージが終わったその夜、この写真がインターネットで拡散されていたことに気づいた。農業に対する地元の補助金が廃止されることに反対して抗議した2人を大勢の人が見守った。だが、レースは続けられた。

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