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今年は質の高い債券を重視、世界経済落ち込みにも備え=PIMCO

[ニューヨーク 11日 ロイター] - 今年は質の高い債券に投資の重点を置く――。米大手債券運用会社パシフィック・インベストメント・マネジメント(PIMCO)は11日、こうした見方を示した。世界経済の落ち込みが予想以上に大幅となっても、相対的なリターンの高さと安全性に妙味があるという。

PIMCOは、先進国では利上げによる金融環境の引き締まりが景気後退(リセッション)につながると想定し、経済の縮小は「緩やか」になるはずだが、より大きく悪化した場合にも備える構え。

北米エコノミストのティファニー・ワイルディング氏とグローバル債券最高投資責任者のアンドルー・ボールズ氏はリポートに「株式や質の低い債券といったリスク性資産は、リセッションになればさらに向かい風が強まる恐れがある。われわれは過去数年より魅力的なリターンを提供している質の高い債券セクターに的を絞りつつある」と記した。具体的には短期国債ないし高格付け社債を念頭に置いている。

PIMCOは、社債全般は緩やかなリセッションなら堅調に推移するとみなしながらも、高格付け社債を志向する方針を強調。変動金利や上位担保付き銀行ローン債権など現在の金利水準でも相当な格下げとデフォルト(債務不履行)のリスクを抱え、一段の金利上昇で打撃をうけそうなセクターには、慎重姿勢を続けるという。

株式については、割高感とまだリセッションを全面的に織り込んでいない点を理由として、アンダーウエートの投資判断を維持した。

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