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ポルトガル、来年1月に解散総選挙 予算案否決で政局不安定に

 ポルトガルのレベロデソウザ大統領は11月4日、来年1月30日に解散総選挙を実施すると発表した。リスボンで同日撮影(2021年 ロイター/Pedro Nunes)

[リスボン 4日 ロイター] - ポルトガルのレベロデソウザ大統領は4日、来年1月30日に解散総選挙を実施すると発表した。

ポルトガルはこの6年間、政権運営が比較的安定していたが、先週、政府の予算案が議会で否決され、政局が不安定になっていた。

与党・社会党に協力していた左翼ブロックと共産党は、すべての右派勢力とともに予算案に反対した。

大統領は、新型コロナウイルス禍からの回復が進む中、国民は予算案の成立を求めていると発言。解散総選挙以外に選択肢はないと述べた。

総選挙は予定を2年前倒しして実施されることになる。選挙戦は年明け直後から始まる公算が大きいが、有権者の間では、選挙を実施しても政治的な行き詰まりが続くだけだとの見方が多い。

世論調査機関Aximageによると、有権者の54%は、解散総選挙が「国にとって良くない」と回答。68%が過半数議席を獲得できる政党はないと答えた。

市場は比較的落ち着いており、ポルトガルの10年物国債はここ数日、他の欧州の国債とおおむね連動した値動きを示している。10年債利回りは4日、10月中旬以来の水準に低下した。

世論調査によると、中道左派の社会党の支持率は36%、中道右派の社会民主党は27%。

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