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アングル:パウエル次期FRB議長、長期的にはドルにプラスか
2017年11月5日 / 23:41 / 16日後

アングル:パウエル次期FRB議長、長期的にはドルにプラスか

[ニューヨーク 2日 ロイター] - 米連邦準備理事会(FRB)の次期議長に指名されたジェローム・パウエル理事は、長い目で見ると当初考えられていたほどドルにとってマイナスの存在にはならないかもしれない──。投資家やアナリストは2日、こうした見方を示した。

 11月2日、米FRB次期議長に指名されたジェローム・パウエル理事(右)は、長い目で見ると当初考えられていたほどドルにとってマイナスの存在にはならないかもしれないとの見方を、投資家やアナリストは示した。ワシントンで撮影(2017年 ロイター/Carlos Barria)

金融市場はこれまで「パウエル議長」をドル安要因をみなす傾向があった。同氏が積極的な政策変更ではなく、イエレン現議長の緩やかな利上げを支持してきたからで、次期議長指名が発表されるとドルは売りを浴びた。しかし市場では、差し引きで考えるとドルには追い風だと主張する声も出ている。

ミレニアム・ゴールドのマネジングディレクター兼ポートフォリオ投資共同責任者リチャード・ベンソン氏は「パウエル氏の下で米国経済の成長軌道が上向くだろうから、ドルは上昇に転じる公算が大きい」と話した。

さらに「結局のところ、誰がFRB議長であっても米経済は順調に推移し、ドルもそれに連動するだろう」と付け加えた。

もっとタカ派的な金融政策を標ぼうしていた別の議長候補が就任していれば、ドルに対するプラス効果はより大きかったかもしれない。それでもパウエル氏の指名で、FRBの政策運営が今までと変わらないことが確実になり、この先複数回の利上げやバランスシート縮小が進められていく。金利上昇はドル資産の魅力を高めることになる。

アナリストによると、この点はトランプ政権が税制改革などでなかなか約束を果たせないでいることで、今年は値動きがさえない局面が多いドルにとって明るい材料だ。

また一部投資家は、パウエル氏がイエレン氏よりも金融政策運営で若干タカ派的で、その分だけドルを後押しする力が強まるとみている。メロン・キャピタルのグローバル投資ストラテジスト、ジェーソン・レジョンバーン氏は「パウエル氏がイエレン氏の提案に賛成したからといって、イエレン氏と同じぐらいハト派姿勢になることは意味しない」と指摘した。

レジョンバーン氏の説明では、過去の複数のコメントからはパウエル氏が米経済のために追加緩和には反対の気持ちがあったことがうかがえる。パウエル氏は9月にはバランスシート縮小開始に賛成し、2月には新たな資産買い入れは「異例の環境になった場合のみ」の選択肢であるべきだと主張していた。

(Gertrude Chavez-Dreyfuss記者)

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