July 23, 2018 / 3:27 AM / 3 months ago

コラム:パウエル氏、なぜトランプ時代に最適のFRB議長か

[ワシントン 20日 ロイター BREAKINGVIEWS] - 米連邦準備理事会(FRB)のパウエル議長は、ドナルド・トランプ氏が大統領を務めている今の局面では、これ以上望めないほどの適任者と言える。トランプ氏が行っている利上げ批判は、FRBの独立性を脅かす。だが投資家を困らせる事態にはならない。

 7月20日、米連邦準備理事会(FRB)のパウエル議長(写真)は、トランプ氏が大統領を務めている今の局面では、これ以上望めないほどの適任者と言える。写真はワシントンで18日撮影(2018年 ロイター/Mary F. Calvert)

なぜならパウエル氏の政治的な対応力が、既に与野党から称賛を勝ち取っているからだ。

トランプ氏は20日ツイッターで、FRBが利上げで米経済に打撃を与えようとしていると発言。その前日にはCNBCテレビに対して利上げを喜べないと述べた。FRBは今年3回利上げに動き、年内にあと2回行うと想定している。控えめに言ったとしても、FRBのそうした政策決定を突き崩すのは、歴代の大統領が守るべき規範を逸脱する行為だ。

一方でパウエル氏も、FRB議長としては歴代の型にははまらない。2月の就任以来進めているのはFRBを人々のより身近な存在にしていくこと。前任のジャネット・イエレン氏をはじめとする過去の議長は、高度な専門用語を駆使して議会を苛立たせるケースがしばしば見られた。これらの議長は議会とうまく折り合うことの大切さは分かっていたが、結局は自分たちの方から議員に歩み寄る格別の努力はしてこなかった。

ところがパウエル氏は「平易な言葉」で対話し、会見回数は2倍にすると約束している。就任から4カ月で、直接会ったり電話で会談した議員の数は25人前後に上る。そしてその努力は実を結び、今回の半期議会証言では、分かりやすい語り口と親しみやすい姿勢が与野党双方から感謝され、絶賛された。

パウエル氏の「敵」は強大かもしれないが、相当頼もしい「味方」も得ている。

●背景となるニュース

・トランプ大統領は20日、米経済が「非常に順調」に推移しているので利上げすれば打撃を受けるとツイッターに投稿。FRBの利上げに触れて「金融引き締めはわれわれが成し遂げてきたことを全て台無しにする。債務の返済期限が到来し、利上げをするというのは本当の話なのか」と述べた。

・トランプ氏は19日CNBCテレビに対しても利上げを「喜べない」と語った。

*筆者は「Reuters Breakingviews」のコラムニストです。本コラムは筆者の個人的見解に基づいて書かれています。

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