[ボストン 24日 ロイター] - 当せん者が出ず賞金額が高額に膨らんでいた米宝くじ「パワーボール」は、23日夜に行われた抽せんで、マサチューセッツ州チコピーに住む女性(53)が大当たりを出した。同州のくじ当局が24日明らかにした。
賞金額は7億5870万ドル(約832億6000万円)となり、パワーボールでは1人の当せん者としては過去最高額。
当せんしたメービス・ワンジクさんは24日に会見し、過去32年間、病院に勤務していたが、大当たりしたことを受けて「(職場には)もう戻らないと伝えた」という。同僚にくじをチェックするよう言われ「私が当たることなんてない。夢物語だ」と答えたが、実際に調べると自身が当せん者だと分かり衝撃を受けた、と語った。
ワンジクさんは、29年にわたり毎年分割で計7億5870万ドルを受け取るか、一度に4億4000万ドル超を受け取るかを選ぶ。いずれも課税前の金額。
今回の当せん番号は数字6、7、16、23、26とパワーボールの数字4だった。マルチステート宝くじ協会によると、全てを当てる確率は2億9220万分の1。
ワンジクさんがくじを購入したコンビニエンスストアは、当せんくじを販売したことで得る5万ドルを慈善団体に寄付する方針だという。
パワーボールは毎週2回抽せんが行われるが、6月10日にカリフォルニア州の男性が当せんしてからは1等の当たりくじが出ず繰り越され、賞金が巨額に膨らんでいた。
*写真を更新しました。
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