[28日 ロイター] - 米半導体大手クアルコムQCOM.Oは28日、カリフォルニア州サンノゼの連邦地裁に対し、同社がスマートフォン向け半導体市場で独占禁止法に違反したとの判決の一時差し止めを求めた。
米連邦取引委員会(FTC)がクアルコムに対して2017年に起こしていた裁判で、サンノゼ連邦地裁のルーシー・コー判事は今月21日、クアルコムのライセンス慣行が数年間にわたり、半導体市場の一角で競争を阻害してきたとの判断を下した。
さらにクアルコムに対し、供給凍結をほのめかすことなく、公正な価格でのライセンス契約を再交渉するよう命じたほか、今後7年間にわたるライセンス慣行の監視を命令した。[nL4N22Y43W]
クアルコムはこの判決に控訴する方針で、28日の申し立てでは、控訴での勝利が可能との見方を示し、控訴審が行われる間、地裁の判断を差し止めるよう求めた。
クアルコムはコー判事の判決について、ライセンス契約の見直しや競合半導体メーカーとの契約が必要になるとし、控訴で勝利した場合に撤回できない形の事業変更を伴うと主張した。
コー判事がクアルコムの差し止め請求を退けた場合、クアルコムは連邦高裁に差し止めを求める方針だ。独禁法違反の判決を巡る控訴は、差し止め請求が退けられても進める。
※原文記事など関連情報は画面右側にある「関連コンテンツ」メニューからご覧ください
私たちの行動規範:トムソン・ロイター「信頼の原則」