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米クアルコム、4─6月見通しが予想下回る スマホ販売不振が重し

 米半導体大手クアルコムは3日、第3・四半期(4─6月)の業績について、スマートフォンの販売不振やマクロ経済の逆風を背景にさえない見通しを示した。3月撮影(2023年 ロイター/Dado Ruvic/Illustration)

[3日 ロイター] - 米半導体大手クアルコムは3日、第3・四半期(4─6月)の業績について、スマートフォンの販売不振やマクロ経済の逆風を背景にさえない見通しを示した。売上高と利益の見通しがともに市場予想を下回り、株価は引け後の取引で7%近く下落した。

同社はスマホ業界が余剰チップを使い切って新たな注文が入るまでには時間がかかると指摘した。

同社は今年後半の中国でのスマホ販売回復に期待しているものの、クリスティアノ・アモン最高経営責任者(CEO)は投資家向け電話会見で、「意味のある回復の証拠を確認しておらず、計画の前提に改善を組み込んでいない」と述べた。

クアルコムは半導体事業の売上高見通しが前期比で通常よりも大幅な減少となった主な要因として、「モデムのみの携帯端末顧客による購入のタイミング」を挙げた。

顧客の名称には言及しなかったが、サミット・インサイツ・グループのアナリスト、キンガイ・チャン氏は、独自のアプリケーションプロセッサーを製造しているアップルだと指摘した。

半導体事業の売上高見通しは69億─75億ドル。

アモンCEOは、中国の華為技術(ファーウェイ)がスマホ市場から撤退した際にアップルがプレミアム端末市場の一部シェアを獲得したことから、クアルコムの旗艦プロセッサーを搭載したアンドロイド端末が純減となったと述べた。

売上高全体の見通しは81億─89億ドル。リフィニティブがまとめたアナリスト予想は91億4000万ドルだった。

調整後1株利益は1.70─1.90ドルを見込む。アナリスト予想は2.16ドルだった。

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