[6日 ロイター] - 「電子メールの発明者」とされる米技術者のレイ・トムリンソン氏が5日、74歳で死去した。勤務先の防衛機器大手レイセオンが明らかにした。
死因は不明だが、シドニーでの報道によると心臓発作の疑いがあるという。
トムリンソン氏はニューヨーク州出身。1960年代にマサチューセッツ工科大学(MIT)などで電気工学を学んだ後、71年にインターネットの原型「ARPANET(アーパネット)」のプログラムを発明した。これにより、他のコンピューターを利用している人に1対1でメッセージを送信することが可能になった。メールアドレスに「@」マークを使うことを提唱したことでも知られる。
功績をたたえられ、2012年には「インターネットの殿堂」入りした。
レイセオンの広報担当者は声明で「彼の発明は、世界のコミュニケーション方法を変えた」と賞賛。Gメールの公式ツイッターは「ありがとうトムリンソン。電子メールを発明し、@マークを使うことを思いついてくれて」との追悼の言葉を寄せた。
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