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豪中銀、債券買い入れ増額 政策金利は当面据え置きへ

[シドニー 2日 ロイター] - オーストラリア準備銀行(中央銀行、RBA)は2日、政策金利のオフィシャルキャッシュレートを過去最低の0.1%に据え置いた。また、債券買い入れプログラムを1000億豪ドル(764億米ドル)増額し、少なくとも2024年まで金利を据え置くと表明した。

 オーストラリア準備銀行(中央銀行、RBA)は2日、政策金利のオフィシャルキャッシュレートを過去最低の0.1%に据え置いた。また、債券買い入れプログラムを1000億豪ドル(764億米ドル)増額し、少なくとも2024年まで金利を据え置くと表明した。写真は豪中銀の建物。シドニー中心部で2017年2月撮影(2021年 ロイター/Steven Saphore)

ロイターがアナリスト22人を対象に実施した調査では、全員が政策金利の据え置きを予想していた。

債券買い入れプログラムの増額は4月中旬から実施する。

RBAは3年物国債利回りの目標も0.1%で据え置いた。インフレ率が目標レンジ(2-3%)内に収まるまで利上げを見送る方針も改めて表明した。

債券買い入れプログラムの増額を受けて、10年債利回りは1.115%に低下。朝方は1.19%まで上昇していた。

豪ドルは声明発表前の1豪ドル=0.7660米ドルから0.7625米ドルに下落した。

ロウ総裁は声明で「理事会は目標が達成されるまで、非常に支援的な金融状況を維持することに依然としてコミットしている。現在の物価・雇用見通しを踏まえると、まだ少し先になる」と表明。

インフレ目標を達成にするには賃金上昇率が現在の1.4%を「大幅に上回る」必要があると指摘した。

総裁は「雇用が大幅に増加し、労働市場が引き締まった状態に戻ることが必要となる。理事会は早くても2024年までこの条件が満たされないと予想している」と述べた。

総裁は、国内経済の回復については全般的に楽観的な見方を表明。同国では新型コロナウイルスの感染をおおむね封じ込めており、大半の企業が営業を再開している。

RBAは、2021年と2022年の国内総生産(GDP)をともに3.5%増と予想。早ければ6月にも2019年末の水準に回復するとの見通しを示した。

ただ、2020年の失業率は6%付近で推移する見通し。RBAは以前、失業率が4.5%を割り込まなければ、賃金に上昇圧力がかからないとの見解を示していた。

RBAは昨年、大恐慌以来の経済の落ち込み、失業率の上昇、弱いインフレ率を背景に利下げを3回実施。一方連邦政府は3000億豪ドルの財政支援を打ち出した。

ただ政府は昨年終盤以降一部の支援措置を縮小しており、RBAが緩和政策にコミットする方針を強く打ち出したことはアナリストに歓迎されている。

求人サイトのインディードのエコノミスト、カラム・ピッカリング氏は「拙速に利上げをすれば、豪経済は新型コロナ危機前によくみられたようなぱっとしない状態になってしまう」と述べた。

ロウ総裁は、目先の問題として、家計と企業が財政措置の縮小にどのように適応するか、どの程度までバランスシートを活用して支出を支えるかという点を挙げた。

ロウ総裁は3日にキャンベラで演説する。また5日には議会で中銀の最新の経済見通しが公表される予定。

*内容を追加しました。

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