May 7, 2019 / 4:45 AM / 2 months ago

豪中銀、金利据え置き 労働市場の動向を注視へ

[シドニー 7日 ロイター] - オーストラリア準備銀行(RBA、中央銀行)は7日、政策金利のオフィシャルキャッシュレートを1.50%に据え置くことを決定した。

 5月7日、オーストラリア準備銀行は、政策金利のオフィシャルキャッシュレートを1.50%に据え置くことを決定した。写真は2016年10月にシドニーの同行本店前で撮影(2019年 ロイター/David Gray)

中銀は、労働市場が改善しない場合、将来的に利下げを検討する可能性を示唆。

市場では、先月発表の第1・四半期のインフレ統計が予想を下回ったため、一部のアナリストの間で利下げ観測が強まっていた。

金利据え置きの決定を受け、豪ドルAUD=D3は0.9%上昇し、1週間ぶりの高値となる1豪ドル=0.7048米ドルまで値上がりした。金利先物市場<0#YIB:>は、この日の利下げの確率を36%と織り込んでいた。

中銀は「経済にはまだ余剰生産能力があり、インフレが目標と一致するためには、労働市場のさらなる改善が必要である可能性が高いことを認識した」と表明。「この評価に基づき、理事会は次回以降の会合において労働市場の動向に細心の注意を払っていく」としている。

過去6カ月間、失業率の低下はほとんど進展しておらず、失業率はこの期間、約5%でおおむね安定している。中銀は、失業率が今後1年程度はこの水準で推移し、2021年には4.75%へやや低下すると見込んでいる。[nL3N22J1RA]

CommSecのエコノミスト、クレイグ・ジェームズ氏は「すべて労働市場次第だ」とし「中銀には隠れた利下げバイアスがある。利下げには、労働時間の減少、失業率上昇、賃金の伸び悩み継続など、労働市場悪化の明確な兆しが必要になる」と述べた。

4月下旬にロイターがまとめたエコノミスト調査によると、エコノミスト42人の過半数が年内に1.00%への利下げがあると予想している。

<不確実性>

中銀は「国内の主な不確実性は引き続き家計消費の見通しで、長引く所得の弱い伸びと住宅価格の低下に影響されている」とも指摘。「家計の可処分所得の増加がある程度見込まれ、これが消費を支えるはずだ」との見方も示した。

オーストラリア連邦統計局が発表した3月の小売売上高は前月比0.3%増と小幅な伸びにとどまり、第1・四半期の売上高は約7年ぶりの弱さとなった。[nL3N22J13U]

ナショナル・オーストラリア銀行(NAB)のエコノミスト、Kaixin Owyong氏は「データは短期的な利下げの正当性を裏付ける内容で、豪中銀は成長見通しの引き下げを余儀なくされるという、われわれの予想を支持する」と指摘した。

オーストラリアでは約10日後に総選挙が予定されている。アナリストは、総選挙でどの政党が勝利しても何らかの景気刺激策が打ち出されるとの見方を示している。

過去18四半期のうち16四半期でインフレは目標水準を下回っているが、失業率など他の経済指標が改善の兆候を示しており、豪中銀は2016年8月以降は金利据え置きを続けている。

中銀は7日、「第1・四半期のインフレ指標が予想を大幅に下回った」ことを認めた。今後インフレ率は上向くと予想されるが、徐々にしか上昇しないだろうとしている。

現在の焦点は、豪中銀が10日0130GMT(日本時間午前10時半)に発表する四半期経済見通しに移っている。

ウェストパックのチーフエコノミスト、ビル・エバンス氏は「2019年と20年にインフレが2─3%の目標の下限を下回るという認識は、一段の政策緩和の必要性を示唆する」との見解を示した。

*内容を追加しました。

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