July 25, 2019 / 3:33 AM / 5 months ago

豪中銀総裁、低金利長期化の可能性示唆 国債利回り急低下

[シドニー 25日 ロイター] - オーストラリア準備銀行(中央銀行、RBA)のロウ総裁は25日、低金利が「長期間(extended period)」続く可能性を示唆した。これを受けて豪国債利回りは過去最低を記録。アナリストは、豪中銀が、市場に金融政策の方向性を示す「フォワードガイダンス」を導入したとみている。

 7月25日、オーストラリア準備銀行(中央銀行)のロウ総裁(写真)は、将来的に需要の伸びが予想から下振れるなら、追加刺激策を打ち出す用意があると表明するとともに、低金利が長期間続くと予想するのは「妥当」との認識を示した。写真はシドニーで2016年9月撮影(2019年 ロイター/Jason Reed)

豪中銀は6月と7月の2会合連続で政策金利を引き下げ、過去最低の1%とした。[nL4N24319Y]金融市場は年内にさらなる利下げが行われる可能性が高いと見込んでいる。

ロウ総裁は25日の講演で、将来的に需要の伸びが予想から下振れるなら、追加刺激策を打ち出す用意があると表明。

「われわれの現在の予想では、インフレ率が目標レンジにしっかり戻るまでには多少の時間ががかかる見通しだ」とし「追加緩和が必要かどうかについては、低金利が長期間続くと予想するのは妥当」と述べた。

これまで、豪中銀は政策の長期的方向性を示すことに消極的とみられていた。それだけにロウ総裁の「長期間(extended period)」という発言は、他の中銀のフォワードガイダンスを借用したと受け止められている。

AMPのチーフエコノミスト、シェーン・オリバー氏は「これは欧米中銀がさまざまなタイミングで使っているフォワードガイダンスのようなものだ」と述べた。

ロウ総裁は、講演後の質疑で、フォワードガイダンスにシフトしているのでなく、「可能な限り明瞭」であろうとしていると説明した。

長期間低金利が続くとの見通しを受けて豪10年債利回りAU10YT=RRは過去最低の1.237%を付けた。年初時点の2.5%前後から大幅に低下している。豪ドルAUD=D3は2週間ぶりの安値である0.6965米ドルに下落した。

ベータシェアズのチーフエコノミスト、デビッド・バッサニーズ氏は、追加利下げを決定した7月初めの理事会後、利下げ打ち止め観測がでていたとし、「市場にとって重要なのは、ロウ総裁がなお緩和バイアスを維持していたことだ」と述べた。

豪中銀は5月に今年の成長率予想を、3%を「若干上回る」から下回るに下方修正。長期インフレ率予想も引き下げ、インフレ率は2021年半ばまで中銀の目標レンジ(2─3%)の中央値に戻らないという想定を示した。

インフレ率はここ数年2%を下回っており、目標を引き下げるべきとの声が出ている。25日、総裁の講演に先立ち、豪紙オーストラリアン・フィナンシャル・レビュー(AFR)は、豪政府が中銀のインフレ目標の見直しを進めていると報じた。

ロウ総裁は、現行のインフレ目標はこれまで「時の試練に耐えてきた」とし、依然として適切との見方を表明。

「われわれはインフレ狂ではない。むしろ、社会福祉を最大化する形で、低く安定的なインフレ率の達成を目指している」とし「理事会は確実にインフレ目標を達成し、2─3%の平均インフレ率を維持することに強くコミットしている」と述べた。

豪中銀は8月9日に四半期経済予測を公表する。またロウ総裁は政府の経済委員会に出席し、議員の質問に答えることになっている。

*内容を追加しました。

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