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豪中銀、予想上回る50bp利上げ 追加引き締めも示唆

[シドニー 7日 ロイター] - オーストラリア準備銀行(中央銀行)は7日、オフィシャルキャッシュレートを予想より大幅な50ベーシスポイント(bp)引き上げ、0.85%とした。インフレ抑制に取り組む中、一段の引き締めが必要となる可能性を示唆した。

 6月7日、オーストラリア準備銀行(中央銀行)は、オフィシャルキャッシュレートを予想より大幅な50ベーシスポイント(bp)引き上げ、0.85%とした。写真はシドニーで2016年5月撮影(2022年 ロイター/Jason Reed)

現在のインフレ圧力や依然として非常に低い金利水準を踏まえ、50bpの利上げを決定したと説明した。

市場では25bpもしくは40bpの利上げで予想が割れていた。

過去22年で最大の利上げとなった。

中銀のロウ総裁は「現在の経済におけるインフレ圧力と依然として非常に低い金利水準を考慮し、理事会は50bpの利上げを決定した。今後数カ月の間に、オーストラリアの金融情勢を正常化するためのさらなる措置を見込んでいる」と表明。

中銀は5月に2010年以来初となる利上げを実施。利上げ幅は25bpだった。多くの市場関係者は今回も25bpの利上げを予想していた。

豪ドルは一時0.5セント高の1豪ドル=0.7248米ドルに上昇。その後、利益確定の売りが出た。3年債利回りは16bp上昇し3.27%と、12年初め以来の水準となった。

先物市場は、7月も50bp利上げが実施される可能性があると予想。8月までに政策金利が1.5%前後になるとの見方を織り込んでいる。8月の理事会前に発表される第2・四半期のインフレ統計は非常に強い内容になると予想されている。

RBCキャピタル・マーケッツのアナリスト、アルビン・タン氏は「インフレが唯一の関心事となっており、前倒しで利上げを実施している他の中銀と同様、追加の50bp利上げに道が開けた」と指摘。「豪中銀もそうしたモードにあり、中立金利に向けて早めに動いている」と述べた。

ロウ総裁は過去に中立金利が2.5%前後である可能性を示している。

第1・四半期の消費者物価上昇率は5.1%と、20年ぶりの高水準。第2・四半期には6%に達する可能性が十分にある。エネルギー、食品、家賃、住宅建設費が上昇している。

ロウ総裁は「電気・ガス料金の上昇と最近のガソリン価格の上昇により、短期的にはインフレ率は1カ月前の予想より高くなる可能性がある」と指摘した。

CBAの豪経済担当トップ、ガレス・エアード氏は「中銀の引き締めサイクル初めの時点で消費者心理がこれほど冷え込んでいたことはない」と指摘。

「サイクル開始時点で住宅価格が下落していたのも初めてだ。住宅価格は重要だ。あまりにも急激な利上げを実施すれば、住宅価格が短期的に急調整し、経済に波及効果を及ぼすリスクがある」と述べた。

市場は政策金利が年内に3%近くまで上昇すると予想しているが、住宅ローン債務が2兆豪ドルに達していることから、大半のエコノミストはそうした見方に疑問を示している。

すでにシドニーとメルボルンでは住宅価格が下落に転じており、消費者信頼感は新型コロナウイルス流行時の低水準に戻っている。

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