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NZ中銀、過去最低の2.25%に予想外の利下げ 追加緩和も示唆

[ウェリントン 10日 ロイター] - ニュージーランド準備銀行(中央銀行)は10日、政策金利を25ベーシスポイント(bp)引き下げ、過去最低の2.25%とし、少なくともあと1回の追加利下げが必要になる可能性を示唆した。

 3月10日、ニュージーランド準備銀行(中央銀行)は、政策金利を25ベーシスポイント(bp)引き下げ、過去最低の2.25%とした。NZドル、シンガポールで2006年撮影(2016年 ロイター)

ロイターがまとめたエコノミスト予想は、21人中17人が据え置きを見込んでおり、25bpの引き下げを予想する向きは4人にとどまっていた。

ウィーラーNZ中銀総裁は、世界成長見通しの悪化、国内酪農セクターの苦境、ニュージーランドドルが貿易加重ベースで昨年12月時点の予想を4%超上回っていることなどを指摘。

声明で「緩和的な金融政策が継続する」とし、「将来の平均インフレ率が目標レンジの中間近辺で推移することを確実にするため、追加緩和が必要となる可能性がある」との見解を示した。

中銀はインフレ率の目標レンジを1━3%に設定しているが、現在インフレ率が0.1%付近で推移し、インフレ期待が22年ぶりの低水準にとどまる中、中銀は利下げに踏み切った。

中銀のマクダーモット総裁補佐は記者団に対し、今回の決定は「インフレ期待の安定化を図るもの」と説明した。

ANZのシニアエコノミスト、フィリップ・ボーキン氏は「(利下げは)驚きだった」としたうえで、中銀がインフレ期待にかなりの比重を置き、確認されているリスク対応で後手に回らぬよう尽力していると指摘した。

ウィーラー総裁は、長期インフレ期待が2%近辺でしっかりと抑制されているとしつつも、各種インフレ期待指標が大幅に低下したことも強調した。

中銀はまた、今年終盤までに総合インフレ率が目標レンジに戻るとの見通しを示した。これまでは今四半期中に回復することを見込んでいた。

利下げを受け、ニュージーランド(NZ)ドル/米ドルNZD=D4は一時0.01米ドル以上下落した。

中銀は今回、政策金利の目安となる90日物銀行手形金利の見通しを下方修正。これにより、あと1回の追加利下げが示唆された。

2016年12月時点の90日物銀行手形金利見通しを2.2%とし、前回会合で示した2.6%から引き下げた。

ANZはリサーチノートで、この大幅な下方修正に市場が対応する中、NZドルは「引き続き、圧力にさらされる可能性が高い」と指摘した。

*内容を追加しました。

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