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革新機構、大型蓄電池材料ベンチャーに4億円出資
2017年11月14日 / 10:20 / 9日前

革新機構、大型蓄電池材料ベンチャーに4億円出資

[東京 14日 ロイター] - 産業革新機構は14日、太陽光発電など再生可能エネルギーの電力供給安定化に用いられる大型蓄電池向けの中核材料の開発製造を手掛ける福岡県のベンチャー企業に、4億円の出資を決定したと発表した。

太陽光や風力など出力が不安定な電源を大規模に拡大するには、出力の変動影響を緩和する蓄電池の設置が必要になる。今回、革新機構が出資したベンチャー企業、LEシステム(福岡県久留米市、2011年設立)は、「レドックスフロー電池」と呼ばれる大型蓄電池に用いられる、バナジウムを材料とする電解液を開発、製造する技術を持つ。

レドックスフロー電池は、安全性や長寿命といった強みがある一方で、競合するリチウムイオン電池やNAS電池に比べ現状ではコストが高い。要因は電池コスト全体の35%を占める電解液のコストの高さで、その低減が普及の課題になっている。

LEシステムは、レアメタルであるバナジウムについて、セメント工場から出る産業廃棄物を利用し、回収技術の開発を進め、安定調達を可能にしたという。今後、同電解液のコストを半分に低減することが目標としている。

同社は革新機構のほか福岡市のベンチャーキャピタルから合計5.8億円を調達。今後、山口県山陽小野田市と福島県浪江町に電解液の工場をつくり、国内外に10数社あるレドックスフロー電池メーカーに供給する計画だ。

LEシステムの佐藤純一代表取締役は、革新機構からの出資を受けた経緯について、「日本中のベンチャーキャピタルと面談したが、時間のかかる環境技術への出資は嫌われるパターン。革新機構とは4年がかりの面談を繰り返した」などと説明した。

革新機構の浜辺哲也専務は今回の投資決定について、「一見地味に見えるが、再生可能エネルギーの普及の鍵になるのではないかと産業革新委員会でも議論し、出資を決定した」と述べた。

浜田健太郎

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