[13日 ロイター] - 米バンク・オブ・アメリカ・メリルリンチは13日、世界の原油市場におけるリバランス(再均衡)は進行中で、17日にドーハで開催される主要産油国の会合で増産凍結の合意に至れば、原油価格は近い将来50ドルを上抜ける可能性があるとの見方を示した。
ロシアの原油生産減を視野に、増産凍結の合意によって、世界の原油需給は下期に日量約50万バレルタイト化すると予想した。
仮に、サウジアラビアがイランの原油輸出再開に対抗して増産に踏み切れば、北海ブレント先物は再び1バレル30─35ドルのレンジに下落する可能性があるとした。
また、ドーハ会合で確固たる合意に至らなければ、北海ブレント先物は短期的に40ドルを下回る可能性もあるとの見方を示した。
ただ、原油相場が30ドル台半ばから前半に落ち込む可能性は想定していないとし、来年には50ドルを超えて推移するとの見通しを維持した。
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