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コラム

コラム:家族を支援する「スーパー祖父母」への忠告

[ニューヨーク 30日 ロイター] - 米ペンシルバニア州ウォリングフォード出身の元カウンセラー、シャロン・コッツェンさんは73歳の退職者だが、くつろぐことがない。

 8月30日、米ペンシルバニア州ウォリングフォード出身の元カウンセラー、シャロン・コッツェンさんは73歳の退職者だが、くつろぐことがない。写真はイスラエルのテルアビブにある老人ホームでゲームを楽しむ65歳以上の高齢者たち。2015年9月撮影(2016年 ロイター/Baz Ratner)

コッツェンさんは、双子の幼児を含む3人の孫の面倒を見たり、地元の大学で音楽や歴史の授業を受けたり、近親者を休暇に連れて行ったりして、毎日を過ごしている。

コッツェンさんは、意欲的な「スーパー祖父母」と呼ばれる新しい世代の1人だ。この世代は金銭的支援などで人々の面倒を見ながら老後を過ごしている。「大好きだが、骨が折れる」と彼女は語る。

ベビーブーマー世代は米国で最も裕福な世代であるため、「スーパー祖父母」がお金を出していることは驚くに値しない。

2020年までには、現在52歳から70歳が保有する資産は、国全体の半分以上に達する、とデロイト金融サービスセンターは予想する。

コッツェンさんや彼女の仲間は笑顔でこなしているが、その負担によって犠牲を強いられる可能性がある。ちょうど心身が衰え始めるこの世代に対し、責任を負わせすぎているのではないかとの疑問も生じている。

米調査機関のピュー・リサーチ・センターが昨年5月発表した「高齢化社会における家族支援」に関する報告書によると、過去1年間に、実に61%の祖父母が、成人した子どもを金銭的に支援していた。また39%が家族の用事や家事、住宅の修繕を手伝っていたほか、33%が孫の面倒を申し入れていた。

「あらゆる種類の支援が世代を超えて行き渡っていることが分かった」。ピュー・リサーチ・センターのソーシャルトレンド研究部門ディレクターのキム・パーカー氏は語る。「その数字は高い。不況期にはさらに高くなるだろう」

調査対象者の大多数が、いろんな方法で子どもや孫を助けることは「やりがいがある」と回答。それでも、30%は支援をすることが「ストレスだ」と述べており、さらに14%が「あまりに多く」のことを頼まれると答えている。

「成人した子どもたちの負担を、祖父母たちが肩代わりする事例をあまりに多く見てきた」とオハイオ州ウエストレイクのファイナンシャル・プランナー、エドワード・バーゴさんは語る。

このことを心に留め、ストレスのたまった祖父母に向けた助言は以下の通りだ。

●きっぱりと断る

断ることは問題ない。実際、成人した子どもたちは、あなたが支援に圧倒されていないかを知りたがっている。もし、さまざまな家族の人々を支援して破産したならば、誰が今後あなたを支援しなくてはいけなくなるのか。それは同じ家族の人々だ。

「彼らは子どもたちに対し、ストレスや過剰な負担を感じている素振りを決して見せない」とバーゴさんは話す。

●繰り返しの支出を避ける

支援にも多様な方法がある。あなたの確定拠出年金(401k)に痛手を負わせるようなものもある。ピュー・リサーチ・センターの調査で38%の祖父母が回答している、月々のローン支払いといった「繰り返し起きる」支出は避けるように。

その代わり、財政力に見合う貢献を不定期に行うことだ。例えば、もし今年の投資成績が順調であれば、休暇中に気前よく行動する余裕があるかを決めてみてはどうだろうか。

●資産の支配権を持つ

自分の金銭支援が正しく使われることを望むのであれば、孫の大学費用貯蓄プランを開設すると良い。米調査会社ストラテジック・インサイトによると、6月時点で祖父母が口座保有者となっているのは全体口座数の約13%だ。口座保有者として、あなたは投資先を決める裁量権を持つ。

●非金銭的援助

もし退職後の貯蓄がわずかな場合にはその維持に努め、他の方法で支援することだ。

「もっと金銭的支援ができる祖父母もいれば、車の相乗りや家事などの手助けが可能な人もいる」と米メリーランド州ポトマック在住のファイナンシャル・プランナーのマルゲリータ・チェンさんは話す。

コッツェンさんの場合、彼女のような「スーパー祖父母」たちに対しては、その心構えについてアドバイスがあると言う。「第1に、健康であること。身体的ストレスになるからだ」とコッツェンさん。「第2に、自分がやりたいことをする。腹立たしく思うなら、それは、うまくいかないだろう」

*筆者はロイターのコントリビューターで、個人的見解に基づいて書かれています。

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