[16日 ロイター] - 米化粧品メーカーのレブロンが15日、連邦破産法11条の適用を申請した。オンラインの新興ブランドとの競争に苦戦していた。
ニューヨーク州南部地区の連邦破産裁判所に提出した文書の中で、同社は今年春のサプライチェーン(供給網)混乱で原材料の競争が激化したと指摘。また、従来は最長75日の支払い期間を設けていた業者が新規注文に当たり現金支払いを要求するようになったほか、労働力不足とインフレで問題が拡大したと説明した。
同社はマニキュア液やリップスティックを製造。米紙ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)は数日前、同社が債務の返済期限到来を控えて金融機関との協議を開始したと報じていた。
供給制約で販売が低迷したことに加え、カイリー・ジェンナーのカイリーコスメティクスやリアーナのフェンティ・ビューティーなど、著名人が立ち上げたブランドとの競争に敗れた。
レブロンは1932年の創業。1985年に富豪のロン・ペレルマン氏が保有するマクアンドリューズ&フォーブスに売却され、11年後に株式を公開した。ロン・ペレルマン氏の娘デブラ・ペレルマン氏がトップを務めている。
3月31日時点の長期債務は33億1000万ドル。2021年の純売上高は17年比で22%減。
16日の取引でレブロン株は一時44%急落し、結局13%安で取引を終えた。
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