[ロンドン 11日 ロイター] - 英航空機エンジン大手ロールス・ロイスが発表した2020年通期決算は40億ポンド(56億ドル)の赤字と、赤字幅が予想を上回った。
新型コロナウイルスの流行で航空機の運航が急減したことが響いた。ただ、2021年のキャシュバーン(現金燃焼)の予測は据え置いた。
同社は、エンジンの利用時間に応じて航空会社に課金しており、航空機の運航が急減した2020年は、売上高が大幅に減少。債券と株式の発行を通じて計73億ポンドを調達した。
2020年のキャシュバーンは42億ポンドで、アナリスト予想と一致した。同社は2021年のキャシュバーンが20億ポンドに減少するとの見通しを示した。
実質ベースの税引き前損益は40億ポンドの赤字。赤字幅は市場予想の31億ポンドを上回った。
ただ、流動性ポジションは良好で、深刻な下振れリスクにも対応できるとの見方を示した。
同社の株価は2.6%高で始まった。
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