[ブカレスト 19日 ロイター] - ルーマニアのクツ首相は18日、欧州単一通貨「ユーロ」の導入時期目標について、従来の2024年から27─28年へと先延ばしすると話した。まずは、大幅な経済不均衡の解消に取り組む必要性があるとの考えを示した。
ルーマニアは07年に欧州連合(EU)に加盟。これ以来、欧州連合(EU)が設定している経済や制度に関する目標の達成に苦戦し、ユーロの導入計画をこれまで数度にわたって見送っている。
クツ氏はルーマニアの民放テレビ局「ディジ24」で、ルーマニア経済は24─25年に、ユーロ導入の前提となる「欧州為替相場メカニズム2(ERM2)」に参加する用意ができるとの見通しを語った。また、24年までに連結財政赤字をEUが設定する3%の基準を下回ると見込んでいるという。
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