[モスクワ 23日 ロイター] - ロシアの石油大手ロスネフチは23日、同国サハリン州の石油・天然ガスプロジェクト「サハリン1」の参加企業に対して総額890億ルーブル(14億1000万ドル)の支払いを求める訴訟を同州の裁判所に起こした。
同プロジェクトは米エクソンモービル(XOM.N)の子会社であるエクソン・ネフテガスが運営している。
裁判所の文書によると、ロスネフチは2015年7月10日から18年5月31日にかけて参加企業が不正に獲得した資金などの返還を求めている。
原告はサハリンモルネフテガスに対して100億ルーブル、RN─アストラに75億ルーブル、エクソン・ネフテガスに267億ルーブル、日本のサハリン石油ガス開発(SODECO)に267億ルーブル、インドのONGCビデシュONVI.BOに178億ルーブルをそれぞれ請求している。
サハリン1のプロジェクト権益は、エクソンモービルが30%、ロスネフチが20%、ONGCが20%、SODECOが30%それぞれ保有している。
ロスネフチの広報担当者は、同社が訴訟を起こしたことは認めたが、詳しくは説明しなかった。エクソン・ネフテガスは「訴訟については認識しているが、原告の主張は受け入れられず、サハリン1コンソーシアムの権益を守るために行動を起こす」と表明した。
審理は9月10日に予定されている。