[22日 ロイター] - 現代アメリカ文学を代表する作家、フィリップ・ロス氏が22日夜、うっ血性心不全のためニューヨークで死去した。85歳だった。
30作以上の小説を発表したロス氏は、1959年のデビュー作「さようならコロンバス」で全米図書賞を受賞して脚光を浴びた後も、1991年の「父の遺産(Patrimony)」 で全米批評家協会賞を受けるなど多くの文学賞を受賞した。1997年には「アメリカン・パストラル」でピュリツァー賞を受賞した。
最も知られる小説は1969年の「ポートノイの不満」で、ニューヨークに住むユダヤ人青年の屈折を描いた長編。
50年を超える作家生活ののち、2010年の「ネメシス」を最後の小説にすると述べ、引退を表明していた。
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