October 25, 2019 / 7:53 AM / a month ago

アングル:ラグビーW杯、イングランドとNZのバックスが激突

[東京 25日 ロイター] - ラグビーワールドカップ(W杯)は26日、イングランドとニュージーランドが決勝進出をかけて対戦する。世界ランク2位と1位のチームが横浜国際競技場で戦うのを前に、それぞれの戦略を予想した。

ラグビーワールドカップ(W杯)は26日、世界ランク2位のイングランドと1位のニュージーランドが決勝進出をかけて対戦する。写真はニュージーランド戦でパスを出すイングランドのオーウェン・ファレル選手。2018年11月10日撮影(2019年 ロイター/Dylan Martinez)

<イングランド、鍵はセンター>

エディー・ジョーンズ監督のもと常に進化してきたイングランド代表は、センター(CTB)のマヌ・ツイランギ選手が復帰してから劇的に変わった。

監督就任から最初の3年間、ジョーンズ氏は怪我のツイランギ選手をほとんど起用できなかった。しかし、欧州6カ国対抗戦でようやく最後まで走る姿を目にしたオーストラリア人監督は、代表チームを強くする武器が手中にあることに気がついた。

26日の準決勝、ジョーンズ監督は司令塔のスタンドオフ(SO)にジョージ・フォード選手を先発させ、SOだったオーウェン・ファレル選手をCTBに移す。2人の10番・12番コンビを復活させ、ツイランギ選手はアウトサイドCTBで起用する。

ツイランギ選手は2人から短いパスを受けて突進したり、ダミーとして相手を引き付け、後ろから走り込んでくる選手のためにディフェンスラインに穴を開けるなど、特にファレル選手が好むプレーが期待される。

ジョニー・メイ選手とアンソニー・ワトソン選手の両ウィング(WTB)、フルバック(FB)のエリオット・デリー選手というスピードを備えた一流のバックスリーとともに、イングランド代表はここ数年、見る人を興奮させるバックス陣を誇る。

ジョーンズ監督はヘンリー・スレード選手をベンチに置くことで、後半にファレル選手をSOに動かし、ハーフ陣を強化する可能性がある。

フォーワード陣ではマコとビリーのブニポラ兄弟の存在が大きい。ボールを持ったナンバー8(NO8)ビリーの突進は止めるのが難しく、そのおかげでジョーンズ監督はトム・カリー選手とサム・アンダーヒル選手が活きると感じている。この両フランカー(FL)は身体能力に優れたボール争奪戦のスペシャリストだ。オーストラリア戦では動物のようなディフェンスを展開した。

イングランドのセットプレーの強さは、今大会も健在だ。しかし、1年前のニュージーランド戦では、マイボールのラインアウトを5回奪われた。26日に同じ失敗を繰り返す余裕はない。

<攻撃を変えたNZ>

スティーブ・ハンセンヘッドコーチ(HC)はこの8年、常に戦い方を微調整してきた。しかし、この2年ほど大きく変えたことはなかった。英国勢とアイルランドのディフェンスラインによって、攻撃の考え方に再考を強いられためだ。

相手ディフェンスがエリア中盤でプレッシャーをかけてくることで、ニュージーランド代表のオールブラックスはボールを素早く展開し、外側の選手を余らせることが難しくなった。

司令塔を2人置くここ1年半あまりのプレースタイルは、SOのリッチー・モウンガ選手、FBのボーデン・バレット選手を起用した今W杯で軌道に乗った。

ニュージーランドのプレーのほとんどは、モウンガ選手であれバレット選手であれ、SOの位置に入ったプレーヤーを起点にしている。FBのバレット選手は空いたスペースを活かしてカウンターを仕掛けつつ、いつ、どこでボールを深く蹴りこんでくるか相手に警戒させる。ディフェンスラインに混乱と躊躇(ちゅうちょ)が生まれる。

モウンガ選手はセブ・リース選手、ジョージ・ブリッジ選手をカウンターに引き入れることもいとわない。この両WTBはグランド中を動き回る。ブリッジ選手は美しいラインを描きながら、中盤エリアでディフェンスの外側を駆け抜けていく。

見落としがちだが、アイルランド戦で見せたように、ニュージーランドはフォワードも相手を圧倒する強いフィジカルがある。

FLのアーディー・サベア選手をブラインドサイドからオープンサイドに動かし、ロック(LO)のスコット・バレット選手をブラインドサイドのFLに起用することで、ラインアウトでイングランドへのプレッシャーを強めるとともに、ぶつかり合う場面に体の大きな選手を投入できる。

(翻訳:久保信博、編集:山口香子)

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